ダンス・マカブルの考察とか感想とか

どうも、時雨屋です。

さて。
小麦畑さんの新作来ましたね!!

Scre.png


ダンス・マカブル!
なんかもうタイトル画面から嫌な感じMAX(褒め言葉)だったんですが、
そこはかとなくホラーゲームでした。
昨日コンプしたので、その感想とか考察とか。

もちろんネタバレばっかりなので、クリアした方の閲覧を推奨します。
あ、歴史関係は間違いだらけだと思うので、適度にスルーをお願いします。

「続きから」でどうぞ。


ホントにネタバレばっかりですよ。大丈夫ですか。





少しプレイするとわかりますが、宗教観がMAXなゲームです。
それもそのはず、作者であるoumiさんって方は、宗教とか民俗学にむっちゃくちゃ詳しいんですよね。
いや、詳しいというか、何と言うか…。たぶん専門でやってたんじゃないかな…と邪推しております…。
宗教が苦手な方は、このゲームとっつきにくいんじゃないかな。
私は宗教大好き人間なので、涎をだらだらさせながらプレイしていましたが。

ということで、私自身は宗教、と言うかキリスト教についてはぜんぜん詳しくないのですが、
そっち方面から考察を進めて生きたいと思います。

え?攻略?
筒安さんのところがすごくわかりやすいから見ればいいんじゃないかな。
私もプレイの参考にさせてもらいました。




■大聖堂


参考文献に「大聖堂を作ろう」があって吹きました。

各所に見覚えのある壁画がたくさん出てきます。マリエン教会のステンドグラスとか。
(あ、もうパブリックドメインになっているので著作権は大丈夫なのですよ)
一部のマップは、「人の体」になってますね。

dance7.png

こことか、頭蓋骨の形だし

dance8.png

左手の薬指のところには、指輪…。

そして、手のひらに「釘を打っていく」で連想するのは、
やっぱり十字架に貼り付けになったイエス・キリスト。
極めつけは、頭蓋骨の上部に設置されたアイテム「茨の冠」ですね。

そして、真っ暗闇のところに進もうとすると、聞こえるのは
気持ちの悪い鳴き声。
そう、これは…!



■ねずみさん


\ちゅー!/
よーく目を凝らすと、尻尾の長い生き物がびっしりいることがわかります。
よく見るとわかります。

dance9.png

クマネズミ。
コイツこそがこのゲームの元凶ともいえるかもしれません。

そうなると、主人公が「粉屋の女の子」ってのもなんか納得がいくな。
「あそこの粉からわいたんだって…」って誰かが噂するシーンもありましたし。
…でも、この時代でわかってたのかな、アレの原因が「ネズミ」だってこと。


■メメント・モリ


ラテン語の言葉です。訳は「死を思え」でしょうか。
ゲーム内だと、「死を思い出せ」が近いのかな。

dance2.png

中世ヨーロッパで「メメント・モリ」と言うと、出てくる単語は一つ。
「ペスト」です。

Danse_macabre_by_Michael_Wolgemut.png

14世紀ヨーロッパ(16,17あたりもはやってたっぽい)にはやった病気で、
国民の3割近くはこれでやられたと言います。致死率もほぼ100%。
今日は生きていても、明日はどうだかわからない。
貧乏人も、裕福な人間も、王様も僧侶も、
死の前ではみな平等。
これが、ダンス・マズカブル。「死の舞踏」の考え方です。
ぶどうじゃないよ。ぶとうだよ。

現在に比べると、ペストを抜きにしても死はとっても身近なものでした。
「昔の人の平均年齢」をみると、20代、30代が多いでしょう。
あれは、人生の黄金期、20代30代で死んだ人が多いのではありません。
乳児死亡率が無茶苦茶多かったため、平均寿命が引き下げられているのです。
ちゃんとおじーちゃんとかおばーちゃんもいました。


■火葬と土葬


古代ギリシアやローマ。そして現代日本でも、埋葬の方法として一般的なのは「火葬」でした。
まあ、ほんとは土葬が一般的で、火葬は裕福な人しか出来なかったみたいですが。

キリスト教を語る上で欠かせないのは、「最後の審判の日」です。
世界の終わりの日に、イエス・キリスト教が再臨し、
死んでる人はみーんな生き返って、「裁き」を受ける日です。

dance4.png

主人公が言ってるのは、おそらく「最後の審判の日」をさしているものだと思います。

さて。
キリスト教の人は、この日までがんばって死んでも肉体を維持させなければなりません。
この日になったら、お墓から起き上がって、裁きを受けなければならないのです。
火葬なんてもってのほかです。そんなことしたら復活できないじゃん?ねえ。
魔女狩りの火あぶりは、これに起因します。最後の審判の日にも復活させねえぞ。的な。
これが、キリスト教における土葬文化の考え方です。
悲しいかな、これがペスト流行の一要因だったりします。


■某シーン


キリスト教で禁止されている…
と言うか、どんな宗教でもきつく止められているのが「自殺」ですね。

dance3.png

たぶん、これは「その手を取る」=「後を追って自殺する」何じゃないかなあ。
と思っています。
自殺すると、天国にいけない→会えない ってことなんでしょうね。




■主人公


アルエッテ。フランス語で「ひばり」って意味みたいですね。
んで、某所で見たんですが、ホラーBGMあるじゃないですか。
あれの歌詞がえげつなかったです。

「ひばり」っていう、フランス民謡みたいなんですが。

ひばりさんひばりさん♪つかまえた♪
あたまをむしろうあーあーあーあーあーあ♪

みたいな歌詞みたいですね。マジ○チ。


■お医者さん


dance5.png

たぶん、カンのいい人ならゲーム開始数分で気づくのでしょうね。
彼がかぶっているのは、ペスト医師がかぶっていたとされる仮面です。
というか、彼の装束はそのまんまペスト医師です。

250px-Paul_Fürst,_Der_Doctor_Schnabel_von_Rom_(Holländer_version)

さて、何故彼がナイフを持って、主人公の体を傷つけるのか、と言いますと。
西洋って、「悪い血、良い血」っていう考え方がありまして。
「悪い血を外に出せば体液の均衡が取れ、健康になる」っていう考え方ですね。
ラスト、「彼の体は血まみれだったけど」に合致する気がします。
でも、それで本当に直ったのかな…。

たしか、ロビン・フッドも物語のラストでこれをやられてた気がします。

dance1.png

あと、黒い塊に向かってぐっしゃんぐっしゃんやっていましたが、これはどうなんでしょうね。
黒いネズミさんを倒していたのでしょうか。ナイフで。
よくわからん。




■おまけ


スクリーンショットとりに、再度プレイしたときに気がついたんですが…。
ラザールさんに冠をプレゼントした後、部屋を出ると…。

dance6.png

あれ、なんか字が変わってる…。
フランス語っぽいので、エキサイトで翻訳かけてみました。

やめろ・・・

…。
…良いゲームでした。
しばらくたったらまたプレイしようと思います。




■感想


あんまり怖くなくて良かったです。
このゲーム、プレイヤーが「神」なんですよね。
「取らせる」とか「持たせる」とか、選択肢が「~させる」の形。
そういう意味でも、「冠を持つ神の手」の神の手も、プレイヤーの手だったのかな。

宗教を持ってる人間ってすっごく強いのだと思います。特に、死が関連する部分には。
自分に近しい人が死んでしまったとき、
彼はどこにいったのか、彼女は苦しんでいるのか、って押しつぶされそうなほど不安になるのです。
死は真っ暗です。不安で不安でしかたがないのです。

そんな時、キリスト教の、「最後の審判の日にみんな蘇って、裁きを受ける」なんてコトが信じていられたら、
それこそ本当に救われるというか、すっごい気が楽になるんでしょうね。いいなー。
そういう意味でこの主人公は宗教と密接にかかわっているというか、生活の一部なんでしょう。
ただ妄信的に信じているんじゃなくって、しっかりと自分で地に足をつけて生きて、考え、そして信じているって感じ。
(某エンドだと暴走してるけどさ…)

ゲームシステム関連。
とにかくラビリンスの往復が辛かった…。
インターフェイスとか効果音は、そこはかとなく「the path」を思い出しますね。いや、いい意味でですよ。
何にも考えずに一直線にいくと、ゲームオーバーと言うか何も解決されないまま終わるところとか。
ラザールは、これ死んでるんだろうなーと思いつつプレイしてたので某シーンはあんまりびっくりしなかったり。
一番怖かったのはお医者さんだわ。こえーよ。
回想、たぶん左側の建物は主人公の家なんだろうな。
たしか、どこかのタイミングで水車が回らなくなってる=粉が作れなくなってる。






それでは。

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Re: No title

>>
kyrie eleison=主よ、憐れみたまえ らしいですね。
「お前のような神父がいるか」と北斗の拳の顔をしてプレイしておりました。

MAPがアルエッテさんの体なら、アルエッテさんの体から「悪い血」を出してたのかなぁ、と思いました。
神父さんが最初に登場するあそこの位置、たぶん足の付け根ですね。
鼠径リンパ節って言うらしいですよ。

No title

>>一部のマップは、「人の体」になってますね。

一部どころか、全体でアリエットの人の形になってるみたいです。
地下も含めて、全臓器揃ってるそうです。

胃である地下礼拝堂ではパンが入るとビネガーが分泌され、釘を打ったのはキリストのように手足4箇所で、最後は子宮の船着き場から出発する事で死にかけから再誕する。
ラビリンスが腸、円陣部分がへそを表していたり、位置関係も含め完全な人体みたいです。

No title

>>
プレイ当初は全部理解できなかったんですが、今になっていろんな考察サイト見てみるとほんとにアルエットの体ですねー!すごいなぁ。
ハリツケになっているのに、足が横向いてるのでしばらく混乱していた記憶があります。
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