廃工場の冷凍庫


昼休み、ウトウトとしていたら、唐突にそれを思い出した。
「廃工場の冷凍庫」と言う単語。
小説のタイトルである。

ずっとずっと昔。
私は小学生のころから、お話を書くのが好きだった。
ずっとずっと昔、「廃工場の冷蔵庫」という小説を書こうとした。
それを昨日、思い出した。
もう何十年も昔の記憶である。
ブラインドの向こうの、昼下がりの光を眺めていた。
どうして、こんなことを急に思い出したのだろう?

小学生のころ。
あのころの悩みと言えば、友達のことぐらいだった。
クラス替え。
せっかく仲良くなった友達と、どうして別れなければいけないのだろう?
子供のころの私は、真剣に悩んだものだ。
私は、離れてしまったクラスの友達と、遊びたかった。
だけど、それは叶わなかった。
友達は、むこうのクラスで、既に新しい友達を作っていたからである。
ずいぶんと寂しい思いをした記憶がある。

廃工場の冷凍庫。
ぽんと大脳の奥から出てきた、その単語。

中学校のころも、ずいぶんと友人の入れ代わりが激しかった気がする。
優柔不断で誰にでもいい顔をしようとする私は、
今思えばずいぶんいいように使われたものだった。

廃工場の冷凍庫。
一体、どんな内容だっただろうか?タイトルは思い出したのに、内容がまるで思い出せない。
もしかしたら、タイトルだけ考えて満足してしまった類の小説かもしれない。

廃工場の冷凍庫。
もうすぐ午後が始まる。私は立ち上がらなければいけない。

廃工場の冷凍庫。
私は目を開けた。
1つだけ、思い当たる節をみつけた。

私は、私の中の、黒くて、ドロドロとした感情を見つけた。
燃やせばよく燃えるだろう。
これはエネルギーである。


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没にしてた記事。
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