FC2ブログ

読書週間だから好きな短編小説紹介する2018 「出世/菊池寛」


読書週間に毎日ガンガン本を紹介するシリーズ第二回。
既に1日空いている気がしますが気にせずに続けます。



第二回はこちら。
出世/菊池寛

青空文庫はこちら。https://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/500_19847.html
私の初読は図書館情調でした。



とあるテーマがあって、そのテーマに沿った短編集、アンソロジーなんかを読んでいますと、戦時中ロシアの短編の次に戦国時代の日本の話が出てきたりして、脳が凄まじい混乱を起こすことがあります。
短編を読む時は非常に、脳内の舞台設定と言うのが難しいのです。
どこの時代の話?ってかどこの国の話?そもそもこの作者誰???みたいな。

そして私は、あんまり学がないようであります。
お恥ずかしながら、「下足番」って初めて見る単語でした。

が、この短編は凄まじい。
というのは、

「昔、日本の図書館では、内履き外履きを履き替える必要があったこと」
「昔、図書館には下足番という職業の人間がいたこと」
「下足を預かって、それをしまう専門の係がいたこと」
「その職業は、けして身分の高い職業ではなかったこと」
「そんな職業の人に『あなたの靴はみすぼらしすぎるから、あずかれない』といわれる主人公の境遇」

……。
というのが、知識がゼロでも、ゆっくりと読めば、一読でわかるのです。
すぐにその世界に入り込めるのです。
すなわち描写が凄まじい。
別に、主人公がくどくど説明してるわけでもないのに、です。

なおかつ、これは短編です。けして長い話じゃない。
でも、その短いお話の中に、

その時代の描写とにおいと、
主人公の境遇とうしろめたさと、
それから爽やかな読了感が、ぎゅっと詰め込まれているのです。

好きだなー。この短編。
文豪ってすげえなあ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

時雨屋

Author:時雨屋
好きな食べ物はプリンです。

・カウンター・

カウンター

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleリンクsidetitle